８月ダーナ（8月8日）

蝉しぐれの降り注ぐ８月の朝。ダーナがありました。

 

幼児組のお友だちが、お花をもって本堂の仏さまにお参りし、朝のお勤めをしました。

 

園歌「めぐみのこども」や仏歌「手を合わせ」や「静かにお目目を」を歌い、「奉讃文」「おやくそく」を今日も元気に唱えます。

園長先生と「おはようございます」のご挨拶の後、「蝉の おべべ」という詩（金子みすゞ）を読みました。

　母さま、裏の木のかげに、

　蝉のおべべがありました。

　蝉も暑くて脱いだのよ、

　脱いで、忘れて行ったのよ。

　晩になったらさむかろに、

　どこへ届けてやりましょか。

 

「おべべ」とは、お着物やお洋服のこと。蝉のおべべというのは、蝉の衣（抜けがら）のことだよ。みんなも見たことあるね。

私とお母さんとの会話から小さな命への優しい気持ちが感じられるとても素敵な詩。

立秋を迎え今、樹木の幹や枝で一生懸命鳴いている蝉たちも、夏の終わりとともにやがて命が尽きてしまいます。小さな虫や草花にも大切な命があるのです。

 

蝉取りをして遊んだ後、つかまえた蝉たちを虫かごから逃がしてあげる 優しいめぐみのお友だち。今月も好き嫌いせずに夏野菜をモリモリ食べて、元気に過ごしましょうね。

今日のダーナは、とっても暑かったけど、お話を静かに聞いて、よく頑張りましたね。